試合詳細はこちら。
〜赤ヘル眼〜
プロ野球観戦って素晴らしい
2007年広島東洋カープの最終戦は感動的な記憶に残る試合であった。
プロ野球界に数々の記録と記憶を残したヤクルト古田の引退試合は、球場に駆けつけたスワローズファン、そしてカープファンの心に深く刻み込まれたものであろう。
私はこの試合神宮球場に居られた事をプロ野球ファンの一人として本当に幸せに思う。
外野自由席のチケットが手に入ったこの試合、私は正午くらいに友人と球場に駆けつけたがその時にはもうすでに1000人近くのファンが列を作っていた。
いつもの試合と何かが違うというオーラを感じながら迎えたこの試合、開門してレフト外野席の席を確保出来ると試合開始に向けて独特な緊張感が出てきた。
試合前のオーダー発表で5番キャッチャー古田が発表されると、ヤクルトファンだけではなくカープファンからも大歓声が起こった。
ヤクルト古田が打席に立つと、この日球場で配られた「27」と大きく書かれた緑のシートが360度球場を埋める。
ヤクルトファンだけではなく、カープファンのほとんどの人がその27のボードを古田の打席でかかげたという事実も古田の選手としての器の大きさがよくわかる。
クライマックスは8回裏、古田の現役選手としての最後の打席で、古田と同期入団で古田同様に今シーズン限りで引退を表明して前日引退試合を行なっていた佐々岡が登板したシーンであった。
この直前、佐々岡がブルペンに姿を見せただけで、レフトスタンドのカープファンからは「佐々岡」の大コールが起こっていた。
古田の打席で「ピッチャー佐々岡」がコールされるとカープファンだけではなくヤクルトファンからも大歓声があがった。
二人にとって、現役選手としての最後の舞台。
かつて豪速球を投げていた佐々岡のストレートのMAXは130キロもいかない。
かつて何年も連続で盗塁阻止率トップを記録した古田もこの試合、ことごとくカープのランナーに盗塁を許した。
しかし、このプロ野球界に記憶と記録を残してきた2人のプロ野球選手の対決は、見ているモノの心をこれ以上ないくらい大きく揺れ動かしたのだ。
その結果はショートゴロであったが、この対決後、神宮球場の演出で佐々岡に古田から花束が贈られ、球場全体から「佐々岡コール」が起こった。
関東のカープファンにも佐々岡の最後の勇姿と最高の演出を作ってくれた広島首脳陣と神宮球場の演出、そしてヤクルトファンにも心から感謝したい。
試合後、古田の引退セレモニーではレフト側のカープファンも誰一人となく帰る事はなかった。
セレモニー中、号泣する人が選手も含めあちらこちらにいる。
古田が最後に「また逢いましょう」という言葉を言った瞬間、古田から放たれる言葉を染みるように聞いていた神宮球場のファンから大きな拍手と歓声があがった。
セレモニー後、球場を一周する古田に対してカープ応援団からも古田の応援歌が演奏される。
それに合わせるようにヤクルト応援団からも古田の応援歌が演奏され始める。
「古田」「古田」の大歓声に浴びながら、古田が笑顔で球場のファンに記念ボールを投げ込む。
ヤクルトだけではなく、プロ野球のために全力を尽くしてきた古田だからこそ見られた光景であったのだろう。
プロ野球観戦って良いなぁ、素晴らしいなぁって心から思えた記憶に残るプレミア試合であった。
思えば私が初めてカープ戦を観たのもこの神宮球場。
その時は当時守護神であった佐々岡がサヨナラ死球を与えて終わるという試合であった。
その試合終了の際に投げられた多くのメガホンのうちの1つが私の頭に当たった。
その時味わった頭の痛みと心の痛みからカープを球場では観戦したくない、カープファンはマナーが悪いというものを当時少年だった私の心に大きく刻まれたものであった。
しかしその印象も10年以上経った今、もう完全に消えてしまっている。
10年以上前の記憶に佐々岡が主力で出てくるあたりに佐々岡の長年のカープの貢献度とカープの歴史の流れを感じさせる。
この日は8人と観戦したのだが、野球を現時で観ること、仲間と一緒に観ることはテレビで観るのとは全く違った感動やドラマというものがそこにある。
今や関東のカープファンでは試合後メガホンを投げるような人は全くというほどおらず、他球団のヤクルト・横浜あたりとは最終戦などでエール交換を行なったりしている。
今年はカープの試合に限らずパリーグの試合など11球団の試合を私は観戦したのだが、プロ野球を現地で観戦する事はその場にいって始めてわかるような面白さがたくさんある。
プロ野球人気が低迷していく時代の流れの中で私はこれから、どういうカタチであれ野球観戦の楽しさというものを多くの人に伝えていけたらなと今思っている。
プロ野球観戦・応援は面白い。
一人でも多くの人がそう想えるように我が愛すべきカープも球団・選手・応援団・そして一人一人のファンが少しでもいいから、出来る範囲でいいから、努力をするべきであろう。
プロ野球はクライマックスシリーズが始まりまだまだ続くが、広島東洋カープの今シーズンが終わった今、今年出逢えた多くのカープファン・そしてカープの試合でのドラマや感動に心から「ありがとう」と言いたい。
本当に本当にありがとう、そしてまた来年もよろしくお願いしますと言って今シーズンの私のコラムを締めたい。
コメント一覧
非常に楽しく拝見させていただきました。
来年こそは俺もブログで1シーズン乗り切ってみたいところです…がやっぱ無理でしょうねw
来年は僕もむのんさんと同じ立場になりますから、来シーズン乗り切れれば嬉しいですね。
でも、まあそう簡単にはいかないでしょうね^^;
細かいデータなど奥深いコメントしてくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
たくさんの事を勉強させていただきました。
来年も期待してますよ。
PS 捕手論待ってます。
すごく励みになりましたしMERCURYさんとの会話はまさにこのブログタイトルにぴったしといった感じのものがほとんどでしたね。
今後ともよろしくおねがいします。
あと、捕手論は一応中日−広島22回戦のやつでしたすんません^^;
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始めた当初からは考えられないくらい一日のアクセス数も増えたり、fc2ブログで夏くらいから始まった拍手機能で投稿に拍手があったりした時は本当に嬉しかったです。
コラムは来季のオープン戦までしないつもりですが、ちょくちょくブログの方は更新していきたいと思います。
日南キャンプに来シーズンも何日か行く予定なのでその際には現地からレポートしたいと思います。
来季は今季ほど更新出来るかはわかりませんが続ける予定なので今後ともよろしくお願いします。